悲しみを戦いに日系女性議員誕生!

 10月3日に州知事、上院、下院、州議員の選挙は終了しました。

新旧交代も目立ちます。女性日系連邦議員Iolanda Keiko Ota太田(54歳)が当選しました。
有力紙も1ページをさいて報道しました。

 1997年、当時8歳の太田さんの息子さんIvesが誘拐され、11日間にわたる交渉もむなしく、殺されました。犯人は夫が経営するスーパーの警備員であり、現役の警官でもありました。


 誘拐事件は後をたちませんが、彼女はその悲しみを暴力を失くす運動=「平和と正義のために・イベス・オタ運動」にかえました。被害者家族をまとめ、その先頭にたち、刑法改正嘆願書に300万の署名を集めました。

 死刑のないブラジルは長期の禁固刑は30年間でその刑期の5分の2を過ごせば仮釈放せれます。彼女はこれを100年に延ばす改正法案を出すそうです。

 憎しみからは何も生まれないこと。犯人を許せるようになった時、生きていく新たな力が生まれたといいます。隣人を愛し、許すことの大切さを再認識するために「平和週間」を法制化したいそうです。

 ブラジルのため、サンパウロのため、その母親力と女性力に期待します。

 次の日曜日10月31日にブラジル初の女性大統領が誕生する予定です。国会議員に女性が占める率は日本よりは多いと思いますよ。
 






 






 


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Blogには航海日誌という意味もあるとか。それならば人生の航海日誌を日々の何気ないできごとにたくして、人生の終盤を私流に生きていますということを、ちょっとかっこつけて、書いてみようと思い立ちました。サンパウロに住む利点を生かし、まったく個人の目からみたこちらのニュースも流します。もう一つ、自他共に許すあの福山さんの大ファンなので、彼の発言をだしに、一言申し上げる所存でもあります。反発され、石が飛んでくるかも知れませんね。

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学生運動の最盛期に卒業し、移住。血液 AB型 趣味 お琴・コーラス・読書

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